GWに読んで面白かった本

お世話になっております、くさかべです。

4月から住み始めた土地で先日納車が済み、1時間運転してコーチャンフォー(本屋)に行ったら思いのほか売り場が大きくて、テンション上がったまま1時間うろついていたらいつの間にか1万円分のレシートが財布に入っていました。

という訳で、GWのリフレッシュは完了です。残りの休日は止まっていた講ラノさんの方の原稿に掛かります。

小学館ジュニア文庫さんの方は近いうちに告知できると思います。

 

以下、休日中に読んですてき~と思った本を紹介します。

 

 

『結んで放して』山名沢湖

2016年発行のマンガ(短編集)です。今回は電書で購入。

もっと早く読んでおけば良かったなあ、と読み終えてから思いました。

同人誌や創作をテーマにしたマンガでは『僕らはイタい生き物だ。』が好きで、2巻の帯にあった「誰にも読まれない本は描いてないってのと同じなんだよ」という文句を今でも思い出します。(3巻の「オタクだったらせめて執着しろよ」も、私にとってはなかなかのパワーワードです。啖呵を切るセリフのセンスが好き)

ただ、『結んで放して』に関してはそういう部分がテーマではなく、続ける人とやめる人の交錯という部分に重点があります。

生活の転換期にあって創作から距離を取らざるを得なくなる――というのは他人事ではなく(今はその予定はないですが)、色々な部分に感情移入してしまいます。

 

『千と万』関谷あさみ

こちらは1巻がもう2013年発行です。前々から揃えたいなと思っていたのでこの機会に電書で3巻揃えました。

お父さんと中学生の娘の日常を描いたマンガですが、心理を言葉で語らないのに、言葉以上に心が見えてくる描写の数々が素晴ら。

父と娘のマンガでは『父とヒゲゴリラと私』が先日めでたく完結を迎えましたが、『千と万』はこちらよりもやや生々しいです。

前者がエビフライなら後者がカキフライといったところでしょうか。下手したらアタるぞ。

 

『我らコンタクティ』森田るい

アマゾンで本を買う度に何度もオススメされてきた1冊です。

分かったよもー買うよ買うから、といった感じで購入したらすんごく面白くて一気に読んでしまいました。

「えーかずき!? あのかずき!? あの多機能ふでバコの消しゴムのとこにメダカ入れて来たかずき!?」

という序盤のセリフでもうダメだった。

キャラクター造形に宮崎夏次系みを感じつつ(好き)、ラストの盛り上がりまで完璧でした。

 

『児玉まりあ文学集成』三島芳治

こんなのどうやって説明すればいいんだよ。わけわかんねえよ。

トーチwebは攻めっせめのマンガをよく掲載してくるので、控えめに言ってすっこすこのすこなのですが、例によって例の如くこれもとても素晴らです。

「僕たちは毎日いじめをする」も読んでどうぞ。

 

『はしっこアンサンブル』木尾士目

「げんしけん」の二代目も完結してしばらく経ったなあと思っていたら、いつの間にやら合唱をテーマに据えたマンガが世に放たれていました。

音の世界を画媒体・文字媒体でどう魅力的に表せるのかというのはいつの時代も頭の悩ませどころだと思いますが、キャラクターのコンプレックスと科学蘊蓄を交えて自然に共感させてくれます。

「げんしけん」の頃から、登場人物が自己肯定感を得ていく過程が細やかで好きです。

 

『イマジナリーフレンドと』ミシェル・クェヴァス

海外の児童書。翻訳は杉田七重さんです。

ここ一ヶ月、ツイッターでずいぶんと宣伝を目にしており、本屋でも見かけてしまったので買わざるを得ない状況に。

想像する側ではなくて、想像される側(イマジナリーフレンド)が主人公ということで、この時点でまあ切ねえ感じがしますわな。

自分がどんな造形でどんな性向を持つかは、イメージする側の子供(パートナー)次第。

イマジナリーフレンドとしての主人公のアイデンティティの模索はコミカルに、パートナーたる子供への眼差しは温かに。

ってか多分、大人でもイマジナリーフレンドと生きてる人いますよね。……いない?

 

 

こんな感じです。

そういえば『ホリミヤ』の最新刊も良かったです。ちゃんとずっと面白いの凄い。

 

それと『愛情融資店まごころ』、新しい感想頂いてました。ありがとうございます。

こちらに関してはちゃんと頑張ってます。お待ちください。

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