去年知らない外国人女性が家に来たので110番通報した時の話

お世話になっております、くさかべです。

 

4月から北海道に来ました。

無事に免許も下りたので労働をしています。

 

いけっ! 多喜二! 蟹光線だ!

きゅうしょに あたった!

ろうどうしゃは たおれた!(プロレタリアート)

 

 

 

 

さて。

つい1ヶ月ほど前――3月末までは千葉県の西の方に住んでいました。

 

私が住んでいたのは、1K四畳半3万5000円の賃貸。

住めればいいから、という理由で下見もせずに契約をした所で、

隙間風が死ぬほど入ってきて、窓の桟に砂が吹き溜まるという

漢の物件でした。

 

土地柄も悪く、よく夜中の2時に外から怒号が響いたり、

真っ昼間に喧嘩の罵声が宙を舞っていたりと

治安に難ありの地域でもありました。

 

何度か110番通報したことがあったのですが、

1度目は2018年の3月下旬、夜中の2時前。

 

原稿を書いていたらチャイムが鳴りました。

深夜に部屋のチャイムが鳴るのとか本当に勘弁してほしいのですが、

来訪者はチャイムだけでなく、部屋のドアノブをめっちゃガチャガチャしてきました。

 

えっ、この状況からでも入れる保険があるんですか!?

 

めっちゃ恐怖なのでめっちゃシカトこいてたら

さらにめっちゃガチャられて5分間耐久ドアガチャに突入。

 

やめて!
ぼくんちで50連ガチャしないで!(無課金勢)

 

いつまで経っても収まらないので、

意を決し、新聞紙を丸めた固い棒(ちからが2アップ)を持って

玄関ドアの覗き穴から向こうを確認すると、見知らぬ外国人女性がおりました。

 

深夜(ファイヤー)

他人(アイスストーム)

女性(ダイアキュート)

美人局(ばよえ~ん)

ばたんきゅ~(社会的に)

 

 

嫌な未来しか見えない中、ドアを開けると、

女性は「スリープ……スリープ……」と言って、

寝かせろ、みたいなジェスチャーをしてきました。

何かすごく疲れているらしく、電気が点いていた私の部屋で寝たかったようです。

 

うわああああ!

ボーイミーツガールううう!

ラノベみたいだあああああ!

 

 

 

 

 

すげえ嫌だ!

 

 

 

 

よくよく見れば、足元は靴履いてなくて裸足だし、

もう何か事件性しか感じないんですがそれは。

ここで部屋に入れようものなら、

わしも一気に何がしかの容疑者リスト入りやぞ。(巻き込まれ型主人公)

 

ということで部屋への侵入は絶対防衛。

しかし、相手はマジで眠たいらしく、

肩を入れてグイグイポジショニングしてきます。

対する私も負けじとポジションを死守。

リバウンドを制するものはゲームを制す。

 

やめて!
ひとんちの玄関でスクリーンアウト取らないで!(深夜2時)

 

そんな攻防を繰り広げた私でしたが、

最終的に、たどたどしい英語と日本語を交えて

相手を説得することに成功します。

 

「私の家よりも、パトカーの中の方が暖かいです」(比較級)

 

再犯を繰り返す身寄りのない人みたいな物言いになってしまいましたが、

うちは隙間風が吹くからね。しょうがないね。

(※とても真面目に解説をしておくと、

 女性が何がしかの被害者である可能性も高いので、

 早急に警察に保護してもらうべきです)

 

そんな訳で、ドアの外で寝始めた女性に毛布だけ貸しつつ110番通報。

警察にこれまでの経緯を告げると、

 

「今から行くので、ご自身に危険が無いよう気を付けながら
 女性が逃げないようにそれとなく見張っていてください」

 

と、それなりにふわっとしたことを要求されました。

 

私「見張るっていうのはどういう風にすればよいですか?」(疑問)

警「近くで見ていてください」(回答)

私「近くで見ていたら、それなりに危ないのではないでしょうか」(仮定及び予測)

警「なので気を付けて下さい」(順接及び指示)

私「私は素人なんですが、気を付ければ危なくなくなりますか?」(可能性の有無)

警「場合によります」(状況依存)

私「わかる」(錯乱)

警「ですよね」(意味不明)

私「正直、危ないか危なくないかで言うと」(ざっくばらん)

警「あぶないです」(あぶないです)

私「はい」(はい)

 

 

はい。(無事でした)

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